
香住における梨栽培の歴史は、昭和4年に県の委託試験として、
「二十世紀梨」約60本が下浜地区に植栽されたことに始まる。
県下一の生産高を誇る二十世紀梨を筆頭に、数種類の梨を栽培、出荷している。
梨山と呼ばれる山の斜面で栽培。斜面に海風が当たることで梨の甘味が増すといわれ、
肥料にカニの殻を使っている農家もある。
【二十世紀梨】
明治21年に千葉県松戸市で松戸覚之助が偶然に発見。
早稲田大学の創始者、大熊重信らのもとに持っていき賞賛を得、その後、
種苗商として名をなしていた渡瀬寅次郎が東京帝国大学農学科教授の池田伴親と相談。
20世紀の到来を記念し名付けられたといわれている。収穫は9月中でほぼ終了する。
果肉はきめ細かく、果汁たっぷりのさわやかな食感は梨の代表格。
ほかにも、八雲、新興といった品種を栽培している。

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